アーティストともに思考するワークショップ 「アフェクティブ・サイトAffective Site」

「アフェクティブ・サイトAffective Site」は、社会・政治課題や困難と、文化芸術表現の関わりについて、その<実践者>であるアーティストと共に、さまざまな課題や疑問を共有し、思考することを目的としたワークショップシリーズです。全3回からなるプログラムでは、それぞれ異なるテーマが設定されています。また、そうした思考のプロセスー対話や議論―の手法にも問題意識を設定し、それぞれのテーマに合わせ、異なる手法を試みます。

開催概要
日 時| 2024年1月26日(金)、27日(土)、28日(日)
会 場 | 京都芸術センター 講堂
ゲストアーティスト | 藤井光、キュンチョメ、小鷹拓郎、パタニアートスペース、カミズ、他
進行・企画・構成 | 居原田遥(「当意即妙」展キュレーター)
助成 |  公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

プログラム1:レクチャーパフォーマンス 「大きな困難と向き合うための討議」

登 壇|藤井 光 (映像作家) 、冨山一郎 (研究者)、居原田遥 (「当意即妙」展キュレーター)
進 行|中谷 圭佑 (京都芸術センター アートコーディネーター)
日 時|2024年 1月26日(金)18:00-20:00
会 場|京都芸術センター 講堂

プログラム1は、ゲストアーティストに藤井光氏、そしディスカッサントに沖縄戦後史研究の冨山一郎氏を迎え、「大きな困難と向き合うための討議」と題したレクチャーパフォーマンス/ディスカッションを行いました。はじめに、「当意即妙」展キュレーターでありこのワークショップの企画者である居原田遥からの問題提起のプレゼンテーションがなされます。沖縄の基地問題をはじめ、ミャンマーのクーデターなど、頻発し激化するアジアの民主化運動と政治の暴力化に関するいくつかの問いに対し、その応答として、藤井光氏による、ミャンマーで武装闘争に参加することになった詩人とのダイアローグを基盤としたレクチャーパフォーマンスが行われました。その後、冨山一郎氏や会場からの意見も共に、芸術と政治、そして暴力の実態や実践的解決策などについて、議論を交わしました。


プログラム2:スクリーニング・アッセンブリー「連帯/接続の方法!」

登 壇|小鷹拓郎 (映像作家) 、Jehabdulloh Jehsorhoh (アーティスト、パタニアートスペース)、Anuwat Apimukmongkon (アーティスト、パタニアートスペース)
進 行|居原田 遥 (キュレーター)
日 時|2024年1月27日(土)15:00-17:00
会 場|京都芸術センター 講堂

プログラム2はスクリーニング・アッセンブリーとして、小鷹拓郎氏のこれまでの数々の映像作品のダイジェストトレイラー集、そしてタイ深南部のパタニアートスペースが開催した「ヌサンタラ芸術祭」のドキュメンタリー映像を上映しました。小鷹は以前パタニアートスペースに滞在し映画を制作した経験があり、当時からのつながりをきっかけに、テロを含む複層的な政治的困難を抱えるタイ深南部でアートスペースの運営や芸術祭、作品発表などのアートの実践を通じて取り組む2人の取り組みについて、その方法やあり方をシェアし、深めていく場となりました。


プログラム3:プラクティカル・ダイアローグ 「祈ること?幸せのための実践を考えよう」

登 壇|キュンチョメ(アーティスト)、カミズ (アーティスト)、保芦宏亮(ミャンマー料理研究家)
進 行|居原田 遥 (キュレーター)
日 時|2024年1月28日(日)15:00-17:00
会 場|京都芸術センター 講堂

プログラム3は 「祈ること?幸せのための実践を考えよう」と題し、アーティストユニットのキュンチョメ、「当意即妙」展の参加アーティストであるカミズ、そしてカレーを作りながらさまざまなミャンマーの人々の支援や応援を行う活動と発信を続ける保芦宏亮氏を交えたプラクティカル・ダイアローグのワークショップを行いました。2023年に黒部市美術館で個展「魂の色は青」を開催したキュンチョメ、そして「当意即妙」展で《Masking/Unmasking Life》の両者に通ずるキーワードとして「祈りとはなにか?」をテーマとし、キュンチョメからは活動や作品の紹介、そしてカミズからは、ビデオメッセージが示されました。その後、コメンテーターの保芦宏亮氏から、ご自身のクーデターの経験やカレー作りに込められた想いなどについて紹介され、ディスカッションが続きました。