人は誰しも、生きていくなかで、予期せぬ出来事や困難に直面します。それは当たり前だった日常や穏やかな生活が壊れてしまうようなものかもしれません。それは、社会の大きな力によって引き起こされ、自分一人の力では、どうにも解決できないかもしれません。そうしたときに、すばやく、的確に、自分の出来ることで「なにか」する。絶望的な状況に対して、ユーモア溢れる、希望となるアクションを起こす。アートをはじめとする文化実践(Cultural Practice)には、そうした現実――絶望的な世界――に対し、未来のための「一手」となる可能性があると信じています。その「一手」となるために。アートの戦略性を、共に考えていきたいと思います。
居原田遥(ワークショップ「アフェクティブ・サイト」企画者)
「アフェクティブ・サイトAffective Site」は、社会・政治課題や困難と、文化芸術表現の関わりについて、その<実践者>であるアーティストと共に、さまざまな課題や疑問を共有し、思考することを目的としたワークショップシリーズです。全3回からなるプログラムでは、それぞれ異なるテーマが設定されています。また、そうした思考のプロセスー対話や議論―の手法にも問題意識を設定し、それぞれのテーマに合わせ、異なる手法を試みます。
概要
日 時: 2024年1月26日(金)、27日(土)、28日(日)
会 場: 京都芸術センターミーティングルーム2(プログラム1)、講堂(プログラム2・3) 〒604-8156 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546−2
ゲストアーティスト: 藤井光、キュンチョメ、小鷹拓郎、パタニアートスペース、カミズ、他
料 金:参加無料(要事前申込)
定 員: プログラム1(15名)、プログラム2・3(各40名)
*定員に達し次第、参加の受付を締め切ることがあります。あらかじめご了承ください。
進行・企画・構成:居原田遥(キュレーター)
助成: 公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
参加申込について
このワークショップは会場や内容の都合上、事前の参加申込を受け付けます。12月中旬以降、以下のウェブサイトに公開される専用ページ(Peatix)にアクセスし、申込を受けつけます。なお、定員に達し次第、受付を終了することがあります。また、当日は定員に空きがある場合、参加を受け付けます。あらかじめご了承ください。
プログラム1
レクチャー・パフォーマンス 「大きな困難と向き合うための討議」
世界ではさまざまな場所で同時に、大きな困難が生じています。そうした戦争をはじめとする政治的・社会的困難にどのように対峙し、自らの立場からそれらへの態度やアクションを創造していけるのでしょうか。プログラム1では、ワークショップシリーズの企画者・キュレーターの居原田遥がプレゼンテーション「点在的世界―沖縄、ミャンマー、タイーから、大きな困難と向き合う討議のために」を行います。そして、アーティストの藤井光が、その応答としてのレクチャーパフォーマンスを行います。その後、ディスカッサントを交えた議論を行います。
日時: 2024年 1月26日(金)18:00ー20:00
会場: 京都芸術センター ミーティングルーム2
定員:15名(要事前申込)
問題提起: 居原田遥「点在的世界―沖縄、ミャンマー、タイーから、大きな困難と向き合う討議のために」(仮称)
ゲストアーティスト・レクチャーパフォーマンス: 藤井光
ディスカッサント: 冨山一郎(同志社大学)
プログラム2
スクリーニング・アッセンブリー「連帯/接続の方法!」
過度な社会的脅威や暴力と空間的に接する際に、あるいはそこで生きていく際に、どのような抵抗のあり方を示し、実践できるのか。その一つに、互いの場所や立ち位置を共有し、連帯/接続をするという方法があります。さまざまな地域でフィールドワークを行う映像作家の小鷹拓郎と、タイの深南部にあるアートスペース「パタニ・アート・スペース」の2名のアーティストが、映像作品の上映とプレゼンテーションを行い、それぞれの作品やアーティストとしての生き方を共有し、互いの共感/違いを考えます。
日時: 2024年 1月27日(土)15:00ー17:00
会場: 京都芸術センター 講堂
定員:15名(要事前申込)
モデレーター: 居原田遥
ゲストアーティスト: 小鷹拓郎、パタニアートスペース
プログラム3
プラクティカル・ダイアローグ 「祈ること?幸せのための実践を考えよう」
絶望的な社会や大きな困難を抱える世界だとしても、生きていかなくてはいけない。そうした絶望や困難は、どのようなかたちとして表れているのでしょうか。そして、どうすれば、そこからそれぞれの幸せを探すことができるのでしょうか。プログラム3では、そうしたあらゆる人々の幸せのための「実践」を模索することを目的とします。モデレーターの居原田遥による問題提起を受けて、さまざまな場所を訪れながら創作活動を行うキュンチョメとミャンマーを拠点とするカミズの2組のアーティストから、「祈る」という実践をテーマとした創作や表現についてハイブリッドなプレゼンテーションをしてもらいます。その後、ディスカッサントを交えて「幸せのための実践」について考えます。
日時: 2024年 1月28日(日)15:00ー17:00
会場: 京都芸術センター 講堂
モデレーター: 居原田遥
ゲストアーティスト:キュンチョメ、カミズ
ディスカッサント:保芦ヒロスケ
このワークショップは、2024年1月12日から京都芸術センターで開催される展覧会、Co Program B「当意即妙―芸術文化の抵抗戦略」展の連動企画です。
Co-program2023カテゴリーB 「当意即妙—芸術文化の抵抗戦略」展
ミャンマーで起きたクーデター以降に生じたアート、映画、音楽など、さまざまな文化実践から生きる希望を見出し、政治・社会的困難と文化のあり方を考えるための展覧会。
会期:2024年1月12日(金) – 2月19日 (月) 10:00-20:00
会場:京都芸術センター ギャラリー北・南
入場料無料
主催:居原田遥、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
企画:居原田遥
